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催眠玩具
第10章 リプレイ ― 反撃 ―
「可能性でしかないけれど……沿線の学校ってことかもね」
そう言って、由美はスマートフォンの画面に呼び出した画像をひとつずつめくっていく。
「あった……これじゃないかしら?」
由美の差しだした画面を高城さんと一緒に覗き込むと、そこにはまさに私が思い描いたものと全く同じ制服の写真があった。
「ここね……やっはりそうだわ。ここからそれほど遠くない」
その制服の学校のホームページで住所を確認した由美は、先ほどの自分の推理に得心がいったようだった。
「行くわよ……!」
私と高城さんがぽかんと見上げる中、由美は 颯爽と立ちあがり、不敵な笑顔を浮かべた。
「今から乗り込むわ。反撃よ……罠にかけるの」