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催眠玩具
第14章 肉百合となって
私たち二人の献身が、最愛の男を、最愛の肉を銀色の唾液でできた命の塔へと変えてゆく。
欲しい……欲しいの、これが。
私が舐め育てたこれが……たまらなく欲しい。
渡したくない……あげるわけにはいかない。
この口の中の脈動を、本当に味わうべき所で食すのは私……。
互いに牽制し合い、それがむしろ、より激しい愛撫を生み出して。
生徒たちの前で、淫らなとろけ顔と媚びる舌が交互にいやらしく上下する。
彼らは誰一人として、私たちを見咎めない。
教師ですら、まるで私たちなどいないかのように振る舞っている。
高城の言っていた準備とはこれだった。
彼ら全員が高城の催眠にかけられ、私たち三人を目にしながら目にしていないのだ。はしたない涎をすする音も、だらしない私たち二匹の牝の喘ぎ声も、耳にしながら耳にしていない。
高城の口にする私たちへの命令も、また彼らの意識には残らない。
「僕を先にイカせた方にご褒美をあげよう」
それを聞いて、私たちはますます熱心に舌を這わす。
こんなふうな二人同時の愛撫では、どちらが先にイカせたかなど判断がつかないだろうに……そんな些細な事は、もうどこかへ吹き飛んでしまっていた。
理性など、ここには要らなかった。
ただ目の前の、私を導いてくれるこの肉棒に、全てを捧げたい。
それだけだった。