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催眠玩具
第3章 羽化する淫夢
「思い出しませんか……僕のこと。いや、思い出すはずがないですよね。僕が忘れさせていたんだから。今、思い出せてあげるよ。次のひと噛みで貴女は絶頂し、僕の事を思い出す……」
「そ、そんなこと……あるはず……な……」
あるはずがない。
それは、乳首への愛噛で絶頂するということに対してか、それとも僕の事をを思い出すということに対してか。
だが、僕の言葉通り、次の一撃でそれはどちらも現実となった。
わざと荒々しく、柔らかな肉ごと亜理紗の尖った部分にガブリと噛みついてやると、亜理紗が心臓を破裂させたかのようにして全身を震わせる。
「ああっ! アアアッ! あはあっ……あ、あああああああああああああああっ!」
胸から脳へと走った衝撃が、脊椎を経由して下腹へとフラッシュバックする。膣内に痙攣が起き、僕のものに物凄い力でブルブルと抱きつく。
「あっ……あっ……ああっ……嘘……あっ……」
僕の腕に爪をくい込ませ、信じられぬという顔のまま亜理紗は果てた。
そして僕は見守る。
押し寄せた波にさらわれて、余分なものは一切が消え失せた砂浜となった彼女の脳裏に、失われていた記憶が取り戻されるのを。
暗示が砂を洗い、その下に埋められていた記憶を掘り起こす。
亜理紗の目に再び理性の光が灯った。
「あ……あなたは……あのときの……!」
「嬉しいな、ようやく思い出してくれたんですね」