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催眠玩具
第3章 羽化する淫夢

 容赦なく突き込む僕。
 迎え入れる亜理紗。

 彼女にはその動きを止めることはできない。
 行きつく所に辿り着くまで。

「違うのっ……これは……あ、あ……あ……ああああっ!」

 抗弁を言い終えぬうちに、亜理紗は絶頂し、同時に僕の怒張が爆ぜた。
 濁流が催眠暗示と共に胎内に流れ込む。

 悪魔の命令は彼女の子宮に着床し、やがて萌芽する。

「ああ、ああっ……ああっ! 嫌……嫌……受け入れて……受け入れてしまうっ……私……私の心がっ……あ、あ……あ……」

 亜理紗にも、暗示が心に淫靡な根を張ってゆくのがわかったようだ。

 そうさ。快楽に逆らえる者などんかいないんだ。
 誰もが求めるが故にそれは快楽と呼ばれるのだから。

「亜理紗は僕の玩具なんだ。こうして、少しづつ……なんでも僕の言いなりになる素敵な玩具になっていく。それが僕の望みだし、僕の望みは亜理紗の望みだ……いいね?」

 寝かしつける子供に言い聞かせるおやすみの言葉のように、僕が優しく語りかけると、亜理紗はついに小さくコクリと頷いてそれに応えてくれた。

 これで彼女は僕の愛する玩具。

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