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催眠玩具
第4章 堕落の遊戯

「仕事があるのよ……取引先との打ち合わせをしなくてはならないの」

「そうですか。いいですよ、そうしても。……亜理紗がその格好のままでいいのなら」

 天使の微笑み。
 上辺だけは私を尊重してみせる悪魔の返事。

 少年が「その格好」と言ったのは薄手の白いブラウスと丈の短いスカートだけとなった私の姿だった。

 一見、普通に見えるかもしれない。
 でも、私が身に着けているのはそれだけだった。

 下着は全て、ホテルの部屋に置き去りにさせられていた。

 絶対に透けてる……。

 オフィス街の通行人は男性の方が多い。
 背広姿の彼らがチラリチラリと私の胸に目をやる。

 下半身はストッキングも許されず、私はヒールに素足のおぼつかない足取りで歩かされていた。

 脚のつけ根に風が直に触れる。
 私を守ってくれるものは何もない。

 それなのに……ああ、それなのに。
 私のそこは妖しい熱気を帯びて、この状況を悦んでいた。

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