この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
催眠玩具
第4章 堕落の遊戯
「仕事があるのよ……取引先との打ち合わせをしなくてはならないの」
「そうですか。いいですよ、そうしても。……亜理紗がその格好のままでいいのなら」
天使の微笑み。
上辺だけは私を尊重してみせる悪魔の返事。
少年が「その格好」と言ったのは薄手の白いブラウスと丈の短いスカートだけとなった私の姿だった。
一見、普通に見えるかもしれない。
でも、私が身に着けているのはそれだけだった。
下着は全て、ホテルの部屋に置き去りにさせられていた。
絶対に透けてる……。
オフィス街の通行人は男性の方が多い。
背広姿の彼らがチラリチラリと私の胸に目をやる。
下半身はストッキングも許されず、私はヒールに素足のおぼつかない足取りで歩かされていた。
脚のつけ根に風が直に触れる。
私を守ってくれるものは何もない。
それなのに……ああ、それなのに。
私のそこは妖しい熱気を帯びて、この状況を悦んでいた。