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陽炎 ー第二夜ー
第2章 勝負師
市サンは、いろんなことを俺に教えてくれた。

初めて女を知ったのも、市サンが連れてってくれた廓だった。

「コイツ初めてだからよ、とびっきり上手い娼妓つけてやってよ」

市サンがそう言って、俺が連れて行かれた部屋には、少し触れただけで上等だと判る柔らかい布団が敷かれていて。

スッと障子が開く音と共に、甘い香りを纏った人が入ってくる気配がした。

「兄さん、そう固うなりんすな。
肩の力抜いて、ぜーんぶわっちに任せておくれなんし」

そう言って、女の細い指先が、俺の唇に触れた。

初めて間近で嗅ぐ、まとわりつくような、
甘い…白粉の香り…頭がクラクラした。

唇に触れたそのしなやかな指が、ツウッと滑って、喉仏と鎖骨をくすぐり、着物の合わせに入ってくる。

そのまま、着物を脱がされる。
身体が熱い。
下帯を解かれると、もう、屹立しているのが判った。

人に教えられた訳でもない、そうなった時は、手でさすると気持ちよかったから、無意識に自分で握ろうとする。
それを制すように、女の手が俺に触れる。
自分で触れるのとは、違う。
ぞくりと背が粟立つのを感じた。

抱いたのか、抱かれたのか、それはよくわからないけど。
その夜の事は、今でもはっきりと思い出せる。

極楽に逝くってのはこういうことか、と思えるくらい、気持ち良かった。

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