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陽炎 ー第二夜ー
第3章 願わくば花の下にて
「ねぇ、サチ。今日もして欲しい?」

サチは頰を赤らめたまま、小さく頷く。

八尋はにっこりと笑った。

「いっぱい気持ちよくしてあげたいけど、あんまりしてお腹の子に障るといけないから、一回だけにしておくね?でも、これからも、欲しくなったらいつでも言って?
そして、子が生まれたら。
気にしなくてよくなったら、壊れるくらい気を遣ってあげるからね」

サチの顔が真っ赤に染まり、くちをパクパクさせる。

その反応に八尋は悪戯っぽく笑った。

「サチ、可愛い。」

「八尋の、意地悪…」

眉根を寄せ、睨んで見せるサチに、八尋はさらに笑顔になる。

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