この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
陽炎 ー第二夜ー
第3章 願わくば花の下にて
サチの身体を抱き締め、八尋が呟く。
「ねぇ、サチ。もうすぐ桜の季節だね…」
「うん…」
「今年の桜は二人で、来年からはこの子と三人で。ずっとずっと、一緒に花を愛でて行けたらいいね…」
「うん…」
「そうして、何年先か、何十年先か、それはわからないけれど。二人、花の下で眠れたら、いいね…
私たちは、そんな夫婦になって行こう…あの日、約束したように…
二人で手を取って、一緒に生きていこう…もう、一人で悩んだりしないで。悩む時も、悦ぶ時も、二人一緒だよ…?」
八尋の言葉に、サチは頷き、ぎゅっとその身体を抱き締めた。
ー了ー
「ねぇ、サチ。もうすぐ桜の季節だね…」
「うん…」
「今年の桜は二人で、来年からはこの子と三人で。ずっとずっと、一緒に花を愛でて行けたらいいね…」
「うん…」
「そうして、何年先か、何十年先か、それはわからないけれど。二人、花の下で眠れたら、いいね…
私たちは、そんな夫婦になって行こう…あの日、約束したように…
二人で手を取って、一緒に生きていこう…もう、一人で悩んだりしないで。悩む時も、悦ぶ時も、二人一緒だよ…?」
八尋の言葉に、サチは頷き、ぎゅっとその身体を抱き締めた。
ー了ー