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弓月 舞 after story 集
第2章 初詣に行きましょうか
───…
そして、元日の朝
「……」
「機嫌なおそーよ 茜サン」
参拝客で溢れる境内を、着物姿の茜が歩いていた。
隣には和服姿の零もいる。
「なんで怒ってるの?着物の茜さん、すっごくキレイだよー?」
「五月蝿い…、いつも強引なんだよお前は」
おせち料理の入った重箱を手土産に、早朝から久藤家にやって来た零。
彼は着付け師も一緒に連れてきていて、問答無用で茜は着物を着させられた。
──で、こうして初詣のために神社まで来たというわけだ。