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弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾
柚子は小学生の時から水泳だけはめっぽう苦手。
上手く泳げないし、寒いし、それに…水着姿になることで男子からの視線が辛い。
“ 早く終わらないかな…ハァ ”
ピピーー!
“ ──終わった! ”
一度 顔の水滴をぬぐい、水中に潜ろうとしていた柚子の耳に、待ち望んでいた長めの笛が聞こえた。
「終わりだ、プールサイドへ上がれ」
そして教師の号令がかかり、生徒たちは名残惜しげではあるがぞくぞくとプールから出ていった──。
「──…次は夏休み明け。もう一度水泳の授業をはさんでから、次の種目に移る」
「先生~、次の種目って何するんですか?」
「女子はバレーだ。男子はバスケだな」
「はーい」
「…他に質問はないな?解散だ」
「ありがとうございましたー!」
最後の柔軟体操も終えて、いつもの挨拶で授業がしめられた。
水中から出たとき特有の身体の重みを感じつつ、周りの生徒と一緒に柚子はシャワー室へ向かう。