この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾

「ハァ…ハァ…、三上、先生?」

「……」

柚子が練習しているレーンとは逆の場所に、水色Yシャツ姿の男がいた。

フェンスを背に、夏にも関わらず爽やかないでたちで立っている。


「茶髪か」

「いい加減にその呼び方はやめてほしいな。その言葉遣いも…教育者として駄目でしょう?」

「これでも校長には敬語だ。いちおう、あのジイさんは立ててやらないと不憫( フビン )だからな」

「……っ」


彼は柚子のクラスの担任、三上 翔だ。科目は世界史を受け持っている。

市ノ瀬と同様に女子生徒から人気なのは言うまでもないが、その真摯な対応のおかげで男女問わずから信頼を集めている。

柚子にとっても好きな先生のひとりだ。



「まぁ、その話は後でいい」


言い返したい気持ちをぐっと飲み込んで、三上は二人の方へ近付く。



「どうして俺の生徒が君と二人きりで残っているんだい?授業時間はとっくに過ぎているのに」

「…補講だ。クロールもできない矢崎のためだ」

「補講?…これが?」


プールサイドで睨み合う二人の教師を、柚子はどうすることもできず見詰めていた。


“ 市ノ瀬先生と三上先生が犬猿の仲だって噂は…嘘じゃないのかもしれない ”


そんな気がしてならない。



/120ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ