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弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾
「クロールぐらいなら俺にも教えられる。夏休み、君の都合がつく日に補講をするよ」
「……!!」
「それでいいかい?」
三上先生の提案もインパクト大だが
それよりも市ノ瀬先生の表情が怖すぎるせいで、その言葉が頭に入ってこない。
柚子が返事をしないので…
「…矢崎さん?」
三上は、振り返って市ノ瀬に顔を向けた。
「というわけで、それでいいかな、市ノ瀬先生」
「──…駄目だ」
「……」
市ノ瀬が、低く呟く。
三上は小さく笑った。
「駄目だと言うならそれなりの誠意を見せてほしいな。彼女がクロールを…」
「わかっている…!!」
苛立たしげに三上の言葉をさえぎり、市ノ瀬は着ていたジャージのファスナーを下ろした。