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弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾
ポツン…
「…聞いた通りだ、矢崎」
「…は…ぃ」
「完璧になるまで、今日は帰さないからな」
「ぅぅ…」
そろそろ泣いてもいいでしょうか…。
「──…いや、違うな」
「……?」
ぐっと腕を掴む手に力がこめられた。
掴まれていたことを今更ながらに意識して、柚子は市ノ瀬の顔を改めて見る。
「俺が責任持って 完璧に " して " やる 」
「市ノ瀬先生…」
いつの間にか彼は元のクールな無表情に戻っていた。
けれど少しだけ…いつもより穏やかにも見えた。