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弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾
先生は何処を見ているのかな?
確かめたくても、顔を見る勇気がなくて。
真横の先生の身体が視界に入ると、ますます恥ずかしくなってしまうから…空。空ばかり見てる。
──…そうやって、柚子は緊張のせいでどんどん身体を強ばらせてしまうのだった。
「矢崎……」
「…ッ、はい」
「…お前、痩せすぎだ」
「──!!」
“ やっぱり身体を見られてたー!”
驚きのあまり、柚子は脚をぱちゃんと動かしてしまう。
「…っ おい、動くな」
「だって……」
「本当の事だ。お前は全体的にひきしまった良い筋肉を持っている……意外だがな。その代わりにぜい肉が皆無だ。だから水に浮かびにくい」
「…?そうなんですか…?」
どうやら冷静に分析しているだけのようだった。
それを知って柚子は、変に意識していた自分が恥ずかしく思えた。