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弓月 舞 after story 集
第3章 もしも企画《 教師編 》第一弾
キスされた戸惑いと
水を飲んだ苦しさ
混乱する自分をよそに、いつも通りのクールな声。
「わたしをからかうのは…もうやめて下さい…ッ」
苦手を克服したと思ったのに
もう、嫌いになんてなりたくないのに…。
「悪いな…矢崎」
市ノ瀬は指で彼女の涙を拭ってから、ついでに鼻水をとってやった。
「……ぁ」
「可愛いものは…──
虐めたくなるのが、男の性( サガ)だ」
「……!?」
「こればかりは、どうしようもない…」
「市ノ瀬…先生…?」
柚子は思わず、ぐちゃぐちゃの顔で彼を見上げた。