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弓月 舞 after story 集
第4章 もしも企画《 教師編 》第二弾


だが一応、今の彼女は病人。

これ以上は…かわいそうだ。


「…仕事の事は心配無用」


ここで襲うのは我慢しようと

市ノ瀬はベッドから腰を上げ、彼女の布団を引っぺがした後、きれいに掛け直した。


しかし…


「お前は寝ていろ。しばらくはここも静かになりそうだ…」

「…は…い」


ちょんと頬を触られて、くすぐったそうに顎を引く柚子。


「……」

そんな彼女の可愛らしい反応に、市ノ瀬は最後の意地悪をしかけずにはいられなかった。



「──…それに授業の内容はたった今 決まった」


「……え?」


「サカった年頃の男と女が集まっているんだ…、そろそろ性教育をするべき時期だろうな。女を喘がせるテクでも教えれば野郎達は満足だろう」


「…ええ!? …え?…//……そんなっ、冗談、ですよね……先生……!?」


「……クっ」





“ 冗談に決まっているだろう ”



柚子がどんな様子で慌てているのか、わざわざ振り返らなくてもわかる。

いや──ここで振り向いてやらないのも、ある意味、彼女への意地悪だった。




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