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弓月 舞 after story 集
第5章 サディスト兄弟 釣り日和

ハルト「ニートのお前と違って、こっちは久々の休暇だってのに…っ」
スミヤ「はいっ、ぐちぐち言わない。誘いにのったのはハルトなんだから、男に二言は無しだよ」
ハルト「それは……」
( 俯いたハルト、謎の赤面 )
ハルト「……あの女も……来ると、思っ……」
カルロ「──…何か言ったか」
ハルト「─なッッ、何でもねぇよ!」
バシャーン!
スミヤ「…っ、あまり揺らさないでハルト。危ないだろう?」
カルロ「ハァ…全くだ…。──…そもそも、もっと大きい漁船で来れば良かったんじゃないのか。…この舟……ククッ、嵐に会えば簡単にあの世行きだぞ」
ハルト「笑うとこじゃねぇよ」
スミヤ「あー、それは無理なんだ。密漁だから」
カルロ「……」
ハルト「……」
スミヤ「立派な漁船だと見つかってしまうからね。そうなると嵐の前に砲撃の餌食になるだろう?」
カルロ「……馬鹿なのか」
ハルト「なんで秋刀魚に命賭けてんだ…俺らは」

