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恋花火***side story
第15章 Strawberry kiss
お揃いの携帯電話を持ち、お揃いのマフラーを巻いて
菜月が言っていた"行きたいところ"へ向かった。
「公園通りで今年からイルミネーションやるんだって〜」
「へー」
しっかりと手を繋いで
転ばないように雪道を歩く。
サクサクと雪を踏む音
それは登下校、何年も何年も
菜月と一緒に聞いた音
公園通りのイルミネーションを見て、しばらく声が出なかった。
優しい白黄色のライトが、公園通りに立ち並ぶたくさんの木を彩っていた。
それは見るものを全て魅了するような
綺麗で
それでいて優しい光を放っていた。
さっき見たド派手なネオンも消してしまうくらいの光に、めちゃくちゃ感動した。
俺の隣には、そのイルミネーションに照らされた菜月の横顔
背の高い木々を見上げている。
その横顔があまりにも可愛くて
思わずキスをした。
「ふいうち〜」
「ビビった?」
「うん。笑」
「口半開きだったし。」
「ふふ。私集中すると口あいちゃう。笑」
知ってる。
授業中とか、家で勉強してる時も開いてるよ。
「…ここ連れてきてくれてありがとな。すげぇ綺麗で、なんか感動しちゃうよな。」
「そうだね。」
照れくさそうに笑う菜月にもう一度キスをする。
「…なんで泣くの?」
唇を離すと、菜月の目からはツーッと涙が落ちた。
「…イルミネーションをタケルに見せたかったから。喜んでくれて嬉しい。」
泣き笑いする菜月。
可愛いっていうか
今日の菜月はすごく綺麗。
「…泣くか笑うかどっちかにすれば。」
また、憎まれ口を叩く俺に
菜月は笑った。
ケーキ食べようって俺の手を引いて
家路を急いだ。
菜月が言っていた"行きたいところ"へ向かった。
「公園通りで今年からイルミネーションやるんだって〜」
「へー」
しっかりと手を繋いで
転ばないように雪道を歩く。
サクサクと雪を踏む音
それは登下校、何年も何年も
菜月と一緒に聞いた音
公園通りのイルミネーションを見て、しばらく声が出なかった。
優しい白黄色のライトが、公園通りに立ち並ぶたくさんの木を彩っていた。
それは見るものを全て魅了するような
綺麗で
それでいて優しい光を放っていた。
さっき見たド派手なネオンも消してしまうくらいの光に、めちゃくちゃ感動した。
俺の隣には、そのイルミネーションに照らされた菜月の横顔
背の高い木々を見上げている。
その横顔があまりにも可愛くて
思わずキスをした。
「ふいうち〜」
「ビビった?」
「うん。笑」
「口半開きだったし。」
「ふふ。私集中すると口あいちゃう。笑」
知ってる。
授業中とか、家で勉強してる時も開いてるよ。
「…ここ連れてきてくれてありがとな。すげぇ綺麗で、なんか感動しちゃうよな。」
「そうだね。」
照れくさそうに笑う菜月にもう一度キスをする。
「…なんで泣くの?」
唇を離すと、菜月の目からはツーッと涙が落ちた。
「…イルミネーションをタケルに見せたかったから。喜んでくれて嬉しい。」
泣き笑いする菜月。
可愛いっていうか
今日の菜月はすごく綺麗。
「…泣くか笑うかどっちかにすれば。」
また、憎まれ口を叩く俺に
菜月は笑った。
ケーキ食べようって俺の手を引いて
家路を急いだ。