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恋花火***side story
第15章 Strawberry kiss
高校でもサッカーやろうと決めてたけど
部活の見学に行って、迷いが生まれた。
…そう、俺はまだ一年生。
当然高校には二年、三年がいるわけで。
嫌な記憶が蘇った。
今愛用してるスパイクは、菜月がくれたスパイク。
中学でスパイクを先輩に壊された時に、菜月がプレゼントしてくれたものだ。
それをもしあの時みたいに壊されたら…
俺はどうなっちゃうんだろう。
そう思って、なかなか入部届けを出せずにいた。
でも諦めきれない…優柔不断。
「入部届け出した?」
レンに聞かれるが、返事を濁した。
だけど諦めることも出来ず、何回も見学に出向いた。
そして三度目の見学でついに、二年生に話しかけられた。
その人は俺のことを知ってると言った。
俺も実は、見たことのある人だと思っていた。
後からわかるけど、対戦したことがあるらしい。
中央区の中学にいた、相原陸。
頭脳プレイが得意な、ポジションはボランチ。
確かFKも上手い。
…こんな顔してたっけ?
中体連での記憶を辿ると、もっと激しい感じがしてたけど
今日話したその人は、随分と穏やかな印象。
「大石タケルと、ずっと一緒にプレイしてみたいと思ってたんだ。敵じゃなくて、仲間として。」
先輩たちに恵まれていなかった俺は、その言葉で一瞬でハートを掴まれた。
「…菜月」
「ん?」
「あのさ…」
マネージャーやんない?
そう言いたかった。
情けないことに、この後に及んでサッカー部に一人で乗り込むのが怖かった。
今日話した先輩は優しそうだったけど、他にもたくさんいる。
熊みたいな奴だっていたし。
もし、あの時みたいにされたら_____
「うん、いいよ。」
「いいの!?」
「やる。」
二つ返事でオッケー。
「ありがとう!」
「いえいえ。」
菜月は菓子を食いながら軽く返事してきたけど…
マジだよね?
「あのさ!優しそうな先輩がいてさ!」
「ほう。よかったじゃん。」
…この時は、まるで予想していなかった。
菜月が俺の隣からいなくなっちゃうなんて
…届いていると思っていたんだ
俺の気持ち
言えば良かった
たった一言、好きだって。
何度も何度も後悔をした。
部活の見学に行って、迷いが生まれた。
…そう、俺はまだ一年生。
当然高校には二年、三年がいるわけで。
嫌な記憶が蘇った。
今愛用してるスパイクは、菜月がくれたスパイク。
中学でスパイクを先輩に壊された時に、菜月がプレゼントしてくれたものだ。
それをもしあの時みたいに壊されたら…
俺はどうなっちゃうんだろう。
そう思って、なかなか入部届けを出せずにいた。
でも諦めきれない…優柔不断。
「入部届け出した?」
レンに聞かれるが、返事を濁した。
だけど諦めることも出来ず、何回も見学に出向いた。
そして三度目の見学でついに、二年生に話しかけられた。
その人は俺のことを知ってると言った。
俺も実は、見たことのある人だと思っていた。
後からわかるけど、対戦したことがあるらしい。
中央区の中学にいた、相原陸。
頭脳プレイが得意な、ポジションはボランチ。
確かFKも上手い。
…こんな顔してたっけ?
中体連での記憶を辿ると、もっと激しい感じがしてたけど
今日話したその人は、随分と穏やかな印象。
「大石タケルと、ずっと一緒にプレイしてみたいと思ってたんだ。敵じゃなくて、仲間として。」
先輩たちに恵まれていなかった俺は、その言葉で一瞬でハートを掴まれた。
「…菜月」
「ん?」
「あのさ…」
マネージャーやんない?
そう言いたかった。
情けないことに、この後に及んでサッカー部に一人で乗り込むのが怖かった。
今日話した先輩は優しそうだったけど、他にもたくさんいる。
熊みたいな奴だっていたし。
もし、あの時みたいにされたら_____
「うん、いいよ。」
「いいの!?」
「やる。」
二つ返事でオッケー。
「ありがとう!」
「いえいえ。」
菜月は菓子を食いながら軽く返事してきたけど…
マジだよね?
「あのさ!優しそうな先輩がいてさ!」
「ほう。よかったじゃん。」
…この時は、まるで予想していなかった。
菜月が俺の隣からいなくなっちゃうなんて
…届いていると思っていたんだ
俺の気持ち
言えば良かった
たった一言、好きだって。
何度も何度も後悔をした。