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恋花火***side story
第17章 救いの手
高校での初試合は先輩たちの力で勝った。


その日の試合はボロボロ。


それはレンと美波に動揺させられたせいだって思ってたけど、そうじゃないらしい。


その次の試合でも俺は絶不調。


簡単に相手に抜かれてしまう。


「大石!ちゃんと見ろ!」


部活で監督に叫ばれる。


わかってる。


今の俺には手前しか見えていない。


ゴール前で味方にクロスあげなきゃないんだけど、味方がどこにいるのかちゃんと見えないから、当然クロスがあげられない。


春季大会では、俺はスタメンから外れた。


頭ではわかってるのに、思う通りに脚が動かない。もどかしい。


菜月は心配してたけど、こんなダサいとこ見られたくないから、しばらくは登下校別にしてってお願いした。


誰よりも早く学校行って、朝練しようって決めた。


早くに登校してコッソリ朝練…


するはずが、もうすでに部活に来ていた人がいた。


俺の師匠(勝手に)の陸先輩。


「陸先輩早いっすね。」

「タケルこそ。」


陸先輩は毎日一番乗りで来て、朝練してるということが判明。


しかも始発で。


すげー。


陸先輩は淡々とシュート練習していた。


だからあんなにFK上手なのか…


陸先輩は俺の練習にも付き合ってくれた。


強面の二、三年の中で異彩な雰囲気を放つ陸先輩。


部活中は割とクールだけど、二人で朝練している時、陸先輩はよく笑顔をのぞかせていた。


この笑顔の破壊力ったら半端ねぇ。


陸先輩と朝練しているうちに、段々と勘を取り戻してきた。


部活でも監督に叫ばれることも少なくなった。


…で、試合。


今回はスタメン入り出来てホッとしたのも束の間


練習では良くなってきてた動きも、試合中はまるでダメ…


簡単に抜かれちゃうから焦ってしまい、不用意なファールをたくさん取られた。


「おまえもうサッカー辞めろ」


試合後監督に言われた言葉。
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