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恋花火***side story
第17章 救いの手
監督に言われて悔しくて


もう辞めてやる!


って思って、みんな帰った真っ暗な部室で


スパイクをぶん投げた。


菜月から貰った大切なスパイクは音を立て壁にぶつかり、床に転がった。


それ見てたらなんか泣けてきた。


「…スパイクが泣いてる。」


真っ暗な部室に現れたのは陸先輩。


床に転がったスパイクを拾ってくれた。


「ちょっと来いよ」


いつも二人の時はニコニコしてる陸先輩が、おっかねー雰囲気でそう声をかけてきた。


なんかこえぇ…


普段穏やかな分のギャップが恐ろしい…


もう辞めちまえとか言われんのかな?


ドキドキしながら陸先輩についていった。


電車に揺られること1時間。


ついたのは海の匂いがしない街。


陸先輩はお好み焼き屋に俺を連れてった。


「え、なんすか!?」

「おまえ最近ちゃんと飯食ってないだろ。痩せすぎ。スタミナ切れてんだよ。」


陸先輩が言う通り、ここの所ちゃんと飯食ってない。


朝練するために朝飯抜いてたのが一番でかいと思う。


「ここ俺ん家だから、遠慮なく食え。」


粉もんが大好きな俺は大喜び。


メニューの中でも一番惹かれた、明太子もちチーズベビースタースペシャルってのを頼んだ。


「おいしい〜!」


陸先輩が焼いてくれたお好み焼きはめちゃくちゃうまかった。


普段はサッカーのために我慢している炭酸、クリームソーダも飲んだ。


「激ウマっす。」


しばらくするとお好み焼きの店に、生意気そうな小学生のガキと、幼稚園の女の子が手を繋いでやってきた。


そのガキは俺が飲んでるクリームソーダを勝手に飲み始めた。


「あぁ!」

「うっせーんだよ黙れうんこ。」

「うんこ!?」

「うはは!」


ガキにまでうんこ呼ばわりされる俺…


そいや菜月も前に俺のことうんこって呼んでたな…


「海!」


そのガキは陸先輩の弟の海。


「タケルー、これできる?」


海がカバンから取り出したのはゲーム。


一瞬で意気投合した。


「ねぇー華ちゃんも入れてよぉ〜」

「おまえはダメだ。」

「うわぁん」


大泣きする女の子を陸先輩が抱っこしていた。


三人はすごく仲良い雰囲気で、ホッコリした。



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