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恋花火***side story
第19章 soccer boy*Riku
サッカーだけに集中する日々は楽しかった。


中学時代を取り戻すかのように友達とばかり過ごした。


「なんか健全な男子高校生ってかんじ。」


茜に言われたが、健全なのかな?


あんなにヤりまくってたのが嘘みたいに


あっちの欲はゼロ。


むしろ不健全な気がしないでもない。


試合の打ち上げと言って仲間と焼肉。


二次会のカラオケには、見たことない女の子たちも来た。


「相原陸くん?」


その席で、知らない女の子に話しかけられた。


高校生なのか社会人なのかわからないが、茶髪のロング。


ちょっとエリカに似てる雰囲気の子。


その子は俺のことを知っていると言った。


大会で見たことがあるらしい。


「二人で抜け出さない?」


直球のお誘い。


…前の俺だったら、きっとここでイエスと言っていたかもしれない。


大好きなエリカに似ているし。


だけど、今は。


「…ごめん、彼女いるんだ。」


茜という偽装彼女を盾にする。


するとその女の子は、「秘密にしたらいいじゃん」そう言ってきた。


そしてなんか派手な色の爪で、俺の手の甲をなぞった。


"エッチしよ"


そう書いてきた。


…無理


気持ち悪い


俺は無言で部屋を抜け出した。


…鼻につく香水の匂い


むせ返るほどに強い。






エリカの使ってる香水はなんだったっけ


それすらもわからないのに


"産んでよ"


なにも知らないまだまだ子ども


親になるにはまだ早い


なのに大人の真似ばかりしていた














一人部屋に引きこもっていると、妹の華がやってきた。


最近ようやく言葉を言うようになってきた。


「りくー」

「えっ!?」


華が初めて俺の名前を呼んできた。


可愛い


すごく可愛い。


"陸"


…エリカに名前呼ばれるのも嬉しかった


あーほら、また思い出してしまう。


「…華」


華の名前を呼ぶと、華は無邪気に笑った。


華は何度もりくって呼んできて


呼ばれるたびに


少し元気になれた気がした。




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