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恋花火***side story
第27章 CRAZY CRAZY*Takeru
一人でいる涙目の茜先輩を心配していると、安定の菜月姫が茜先輩を連れてってくれた。
さすが俺の……じゃなかった。
菜月はもう俺のじゃないんだった……。
「あれ急に大人しくなった。」
レンの腕の中で大人しくなっていると、茜先輩とユリ先輩に挟まれてる菜月がなんか訴えてきた。
ん?なんですか?
あー、わかった。
魔のトライアングルになっちゃってるから助けてってことね。
よーしよし。
するとそれは違ったみたいで、陸先輩に止められた。
尊敬の眼差しで陸先輩を見てる菜月。
……やっぱり菜月には陸先輩がお似合いだな。
だって俺、菜月見てるとからかいたくなるんだもん。
怒らせたくなるっていうか。
笑わせたくなるというか。
小学生の頃からなーんも変わってない。
ブスって言えば怒ってくるその顔も好きだし。
こんなに可愛い奴はこの世にいないんじゃないかって思う。
キレると怖いけど、性格も俺の知ってる奴の中では一番いいし。
……とかって浸ってる場合じゃない。
ふと気が付けば、茜先輩はまた一人でポツンと席に座ってる。
なんとなく元気ないようにも見える。
菜月と陸先輩が仲良くしてるから?
とりあえずイチャついてる二人を引き離してみたけど。
それでも、まだ。
それともさっきのユリ先輩のせい?
そうしてる間にも勉強会はお開きになった。
「タケルー帰んぞ。」
「あ、俺今日一人で帰る!」
「りょ〜」
レン達を帰して、茜先輩の隣に座った。
「……なに?」
「あ、あのっ、茜先輩来ても空気悪くないっすよ!?」
「……なにそれ。」
あれ、違った!?
「えっとー、じゃ、あれだ!今度失恋パーティなんぞ開いちゃう!?」
そう言うと茜先輩の顔は引きつった。
やべー!
うっかりタメ口で話しちまった!
焦ってると、茜先輩はブーって吹き出した。
「ねぇ……あんた面白い。」
「えっ、今の流れで面白いところなにひとつなかった気がするんですけど……」
すると茜先輩は、いきなり泣き出した。
「えっ、ええっ!?」
「もー、大人の男になりたいなら隠してよ。」
「隠す!?なにを!?」
「…もーいい。」
茜先輩は投げやりにそう言うと、子どもみたいに泣き出した。
さすが俺の……じゃなかった。
菜月はもう俺のじゃないんだった……。
「あれ急に大人しくなった。」
レンの腕の中で大人しくなっていると、茜先輩とユリ先輩に挟まれてる菜月がなんか訴えてきた。
ん?なんですか?
あー、わかった。
魔のトライアングルになっちゃってるから助けてってことね。
よーしよし。
するとそれは違ったみたいで、陸先輩に止められた。
尊敬の眼差しで陸先輩を見てる菜月。
……やっぱり菜月には陸先輩がお似合いだな。
だって俺、菜月見てるとからかいたくなるんだもん。
怒らせたくなるっていうか。
笑わせたくなるというか。
小学生の頃からなーんも変わってない。
ブスって言えば怒ってくるその顔も好きだし。
こんなに可愛い奴はこの世にいないんじゃないかって思う。
キレると怖いけど、性格も俺の知ってる奴の中では一番いいし。
……とかって浸ってる場合じゃない。
ふと気が付けば、茜先輩はまた一人でポツンと席に座ってる。
なんとなく元気ないようにも見える。
菜月と陸先輩が仲良くしてるから?
とりあえずイチャついてる二人を引き離してみたけど。
それでも、まだ。
それともさっきのユリ先輩のせい?
そうしてる間にも勉強会はお開きになった。
「タケルー帰んぞ。」
「あ、俺今日一人で帰る!」
「りょ〜」
レン達を帰して、茜先輩の隣に座った。
「……なに?」
「あ、あのっ、茜先輩来ても空気悪くないっすよ!?」
「……なにそれ。」
あれ、違った!?
「えっとー、じゃ、あれだ!今度失恋パーティなんぞ開いちゃう!?」
そう言うと茜先輩の顔は引きつった。
やべー!
うっかりタメ口で話しちまった!
焦ってると、茜先輩はブーって吹き出した。
「ねぇ……あんた面白い。」
「えっ、今の流れで面白いところなにひとつなかった気がするんですけど……」
すると茜先輩は、いきなり泣き出した。
「えっ、ええっ!?」
「もー、大人の男になりたいなら隠してよ。」
「隠す!?なにを!?」
「…もーいい。」
茜先輩は投げやりにそう言うと、子どもみたいに泣き出した。