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恋花火***side story
第28章 闘うオンナ
俺はやはり大人の男になるにはまだまだらしい。


泣いてる茜先輩になんて声をかけたらいいかわからない。


菜月が泣いていれば、こんなにオロオロする事もないんだけど。


茜先輩には菜月みたくキスしてなだめるとかしたくないし


抱きしめるのもなんか違う。


迷った挙句


なんもしないっていう。笑


「んもー!ほんとにあんたは〜!」


可愛いなぁ……って呟かれた。


「茜先輩!可愛いは禁句です!」

「えー、だって可愛いんだもん」


そんな、だもん♡とか言われてもね…


可愛いって嬉しくない。


「……実はさ、ユリに言おうと思うの。」

「なにをですか?」

「私の"あのこと"」

「え…なんでまたそんなことを。」

「だって…、ユリにいつまでも嫌がらせされるから。嫌になっちゃって。」


するとまた茜先輩の目からは涙がボロボロ落ちた。


「ユリ先輩ねぇ…、話して大丈夫ですかね…」

「そこらへんは覚悟してる。」

「覚悟…うーん。」


俺も最近、というか今日気付いた。


ユリ先輩が茜先輩に意地悪してること。


菜月はきっとそれに気付いてて、間に挟まってんだろーな。


ほんといい奴だ……


「なんかうっとりしてるけどさ。ねぇ、だからそういうことだから。」

「え?あ、はい。」

「もしそのせいで菜月ちゃんが嫌がらせされたとしても、あたし全力で守るから。」

「おお、男らしい。」

「女だから。」


茜先輩はもう泣いてなくて、凛々しい表情で立ち上がった。


そんな茜先輩を応援したいし


もしそれで菜月が傷ついたら


俺もなんとかしてあげたいと思った。

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