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恋花火***side story
第28章 闘うオンナ
……でも


その"守ってあげたい"だとか


"側にいて見守る"


っていうのは、お互いが合致してなきゃ意味ないってことに気が付いた。


というのも、菜月に拒否られた。


なんか目にいっぱい涙ためてんのに


精一杯こらえながら言われちゃうとさ……


さすがに俺も強行出来ないよ。


俺が側にいるとダメって言うならいられないじゃん


話しかけんなって言うなら話しかけれないじゃん


……それって、特別な存在から格下げして


ただの友達としてもダメってこと?


なんで?


そこを理解できない俺は、きっとまだまだガキのまんま。


涙をこらえてる菜月を見ていたら


こっちが泣きそうになる。


「バカ女」


そう呟くのが精一杯。


菜月の側から立ち去った瞬間


理由はわかんないけど胸が苦しかった。


……なんでこうなっちゃったんだっけ?


いつから俺たちは、こんな風になったのかなぁ……






















「って、茜先輩のせいじゃねぇ?」


言いにくい事を、ズバッと言ってくるのはレン。


いやぁ〜実は俺も薄々そう思ってたんすけどね、へへ。


「だけどさ、おまえがしっかりしてないからってのが一番だろーな。」

「…そっすね。」


美波じゃないけど


たった一言なんで言えなかったのかなー


今更後悔しても遅いけど


伝わってると思ってたなんて言い訳


戻ってくるだろなんて浅はかな考え


本当は恥ずかしくて言えなかっただけ


面と向かって伝えるのが、だせーなんて思ってた。


「あーぁ……」


自然と漏れるため息


……プラス涙


「なっ、泣くなよ〜俺まで泣けてくる……」


なんで俺泣いてんの?


それこそ超絶だせー。


「……タケル君」


急いで涙をふいて顔をあげると


そこに立っていたのはユリ先輩だった。


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