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恋花火***side story
第29章 KOAKUMA
あれから俺は眠ってしまったみたいで
目が覚めたのは朝の日が昇るちょっと前
まだ空が夜色してる頃
携帯で確認すると、時刻はAM4:00
携帯には着信が入ってて、それは二川原ちあきからだった。
二川原ちあきというのは、最近やたらとからんでくる同じ学校の奴で
口を開けば菜月の名前を出してくる、なにかとウザい女だった。
何件も着信が入ってたから、とりあえずメールで寝てたと一言送った。
すると、すぐにまた二川原からの着信があった。
「何してたのー?」
「寝てた。」
…って、俺メールで送ったし。
からんでくる割には人の話聞いてないんだな。
超うぜー。
「松下さんと一緒?」
「まさか。」
「またまた。嘘つかなくてもいいよ?」
「マジだから。」
俺、自分でいうのもなんだけど
だいぶ沸点高くなったよなーと思う。
昔の俺なら、こんなウザい奴とっとと切り捨ててるよ。
「…ねぇ」
急に二川原は声を潜めた。
「今度タケル君の家に遊びに行ってもいい?」
それってそんなに声潜めて言うこと?
「ダメ。」
「えー、なんで?」
「片してないし。」
「あたし片付けるよ!そうじは得意なんだー。それに料理も作ってあげれるよ?」
過去に何人か、今の二川原と同じセリフ言われて家にあげたことがある。
だけど誰一人として、菜月以上に綺麗に掃除する奴も、美味しい飯を作る奴もいなかった。
「や、いい。」
「そういうと思った。」
二川原のすごいところはめげないところ。
それって長所なんだろうけど、今の俺にとったらそこは短所にしか見えない。
「不味かったらもう2度と家に行きたいとか言わない!おとなしくします!」
んじゃあ不味いって言ってやろ。
そう思って、一回だけ来ることを許可した。
目が覚めたのは朝の日が昇るちょっと前
まだ空が夜色してる頃
携帯で確認すると、時刻はAM4:00
携帯には着信が入ってて、それは二川原ちあきからだった。
二川原ちあきというのは、最近やたらとからんでくる同じ学校の奴で
口を開けば菜月の名前を出してくる、なにかとウザい女だった。
何件も着信が入ってたから、とりあえずメールで寝てたと一言送った。
すると、すぐにまた二川原からの着信があった。
「何してたのー?」
「寝てた。」
…って、俺メールで送ったし。
からんでくる割には人の話聞いてないんだな。
超うぜー。
「松下さんと一緒?」
「まさか。」
「またまた。嘘つかなくてもいいよ?」
「マジだから。」
俺、自分でいうのもなんだけど
だいぶ沸点高くなったよなーと思う。
昔の俺なら、こんなウザい奴とっとと切り捨ててるよ。
「…ねぇ」
急に二川原は声を潜めた。
「今度タケル君の家に遊びに行ってもいい?」
それってそんなに声潜めて言うこと?
「ダメ。」
「えー、なんで?」
「片してないし。」
「あたし片付けるよ!そうじは得意なんだー。それに料理も作ってあげれるよ?」
過去に何人か、今の二川原と同じセリフ言われて家にあげたことがある。
だけど誰一人として、菜月以上に綺麗に掃除する奴も、美味しい飯を作る奴もいなかった。
「や、いい。」
「そういうと思った。」
二川原のすごいところはめげないところ。
それって長所なんだろうけど、今の俺にとったらそこは短所にしか見えない。
「不味かったらもう2度と家に行きたいとか言わない!おとなしくします!」
んじゃあ不味いって言ってやろ。
そう思って、一回だけ来ることを許可した。