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恋花火***side story
第34章 GOOD GIRL
「…タケルが元気ないの、菜月のせいだよね。」


そう聞かれたけど、俺は答えなかった。


肯定しようがしまいが、意味がない。


だってもう


亜美にはバレてるし。


「だったらなに?」

「あたしが元気にしてあげるって言ったじゃん。」


そしてもう一度重ねられた唇。


俺って実は隙だらけ?


「…こんなん、一発ヤればすーぐ元気になるから!」


亜美にこのセリフを言われるのは二度目。


あの時も俺は菜月のことで悩んでて


こうして励まされたんだ。


思わず、俺から亜美にキスをする。


「…!?」

「なにそのリアクション。」

「タケルからキスしてくるの初めて…!」

「ダメ?」

「ダメなハズない!」

「でも俺、菜月のこと好きなんだよね。」

「知ってる!」


それでもいい


そう言って、亜美は首に腕を回して抱きついてきた。


















「電気消して…」


亜美が呟く。


言われた通りに電気を消すと、部屋には月明かりだけが差し込んだ。


「んんっ…」


頭の上から、声がする。


亜美の乳房を揉むのは初めてだった。


「タケルと乳繰り合うの初めてだね…」


そんなセリフを囁かれ、ブハッと吹き出してしまった。


「乳繰りってなんだよ 笑」

「え、他に言い方ある!?」

「しらねー。」

「えっと、まさぐりあい…?」

「いいから黙れって」

「ん…」


こうして、求め合うようにキスをするのは


亜美とは初めてのこと。




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