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恋花火***side story
第35章 潮騒
翌朝になって、帰り際。
亜美は俺にひとつ質問を投げかけてきた。
「生まれ変わったら、何になりたい?」
その質問に対して返答に困っていると、亜美は言った。
「私は、生まれ変わったら菜月になりたい。」
俺の家は海が近い。
部屋にいると、波の音が聞こえてくるくらい近い。
なんだか無性に海が見たい。
波の音を聞きながらそう思っていたら、二度寝してしまった。
今から行っても完全に遅刻。
家にはまた母親の大好きなあいつがいて、そいつの靴を横目に玄関を出た。
海沿いの歩道をゆっくりと歩く。
この季節、海風は容赦なく吹き付け
頬を刺した。
潮の匂いに混じり、ふといい香りが鼻を掠めた。
それは俺の大好きな匂い。
「サボり?」
そう声をかけると、振り返ったのは大好きな女の子
_____菜月。
明らかに寝不足って顔。
…また、なんだかんだ悩んでんの?
悩むの趣味?
…でも
寝不足でボーッとしてる顔も
好き。
亜美は俺にひとつ質問を投げかけてきた。
「生まれ変わったら、何になりたい?」
その質問に対して返答に困っていると、亜美は言った。
「私は、生まれ変わったら菜月になりたい。」
俺の家は海が近い。
部屋にいると、波の音が聞こえてくるくらい近い。
なんだか無性に海が見たい。
波の音を聞きながらそう思っていたら、二度寝してしまった。
今から行っても完全に遅刻。
家にはまた母親の大好きなあいつがいて、そいつの靴を横目に玄関を出た。
海沿いの歩道をゆっくりと歩く。
この季節、海風は容赦なく吹き付け
頬を刺した。
潮の匂いに混じり、ふといい香りが鼻を掠めた。
それは俺の大好きな匂い。
「サボり?」
そう声をかけると、振り返ったのは大好きな女の子
_____菜月。
明らかに寝不足って顔。
…また、なんだかんだ悩んでんの?
悩むの趣味?
…でも
寝不足でボーッとしてる顔も
好き。