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恋花火***side story
第39章 大都会*Takeru
その、そうめんみたいな髪をした女は、俺よりもちょっと下くらいから見上げてきた。
上目遣いってやつ。
これをしてくる女は大抵ナルシストと思っていたが、このそうめん女はなかなか決まってるなと思った。
そうして次にそのそうめん髪の謎の女は「このあとあいてる?」そう言ってきた。
「さっきから目的なくウロウロしてるし。どうせナンパでしょう?」
なんでわかった。都会の女は勘が鋭い。
西条に助けを求め振り返ると、ぽかんと口を開け間抜けな顔でこちらを見ていた。
なんだその顔!
「ねぇ、暇なんでしょ」
「え、いや!ツレがいて……ってどこ!?」
ほんのつい一瞬前までそこに間抜け顏で立っていた西条の姿は見当たらなかった。
「さー、行こう」
「えっ、ちょっ、待って、西条ー!」
「助けを求めたって無駄だよ」
そうめん女は笑った。
えくぼを浮かべて。
え、こいつちょっと可愛いじゃんとか、またしても思う。
俺、ちょっとおかしいかも。
そうだ、最近環境の変化に対応しまくってて、疲れてんだ。
だから……
「ご飯でも食べに行こう」
そんなそうめん女の誘いに乗っちゃったりなんかして。
だって腹空いてたし。って言い訳だけど。
正直なところ、初対面だけどなんか話しやすい雰囲気だったし。
言われるがままついて行った。
その、風になびくそうめんが。
俺の腹を鳴らすから。
上目遣いってやつ。
これをしてくる女は大抵ナルシストと思っていたが、このそうめん女はなかなか決まってるなと思った。
そうして次にそのそうめん髪の謎の女は「このあとあいてる?」そう言ってきた。
「さっきから目的なくウロウロしてるし。どうせナンパでしょう?」
なんでわかった。都会の女は勘が鋭い。
西条に助けを求め振り返ると、ぽかんと口を開け間抜けな顔でこちらを見ていた。
なんだその顔!
「ねぇ、暇なんでしょ」
「え、いや!ツレがいて……ってどこ!?」
ほんのつい一瞬前までそこに間抜け顏で立っていた西条の姿は見当たらなかった。
「さー、行こう」
「えっ、ちょっ、待って、西条ー!」
「助けを求めたって無駄だよ」
そうめん女は笑った。
えくぼを浮かべて。
え、こいつちょっと可愛いじゃんとか、またしても思う。
俺、ちょっとおかしいかも。
そうだ、最近環境の変化に対応しまくってて、疲れてんだ。
だから……
「ご飯でも食べに行こう」
そんなそうめん女の誘いに乗っちゃったりなんかして。
だって腹空いてたし。って言い訳だけど。
正直なところ、初対面だけどなんか話しやすい雰囲気だったし。
言われるがままついて行った。
その、風になびくそうめんが。
俺の腹を鳴らすから。