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文句言いっこなしの三重奏
第2章 アンサンブル
『勇祐。』
廊下ですれ違いざま
僕に話しかけてきたのは
『おれ、昨日ほのりとヤッたぜ。』
──幼馴染その①
『…そうか。』
『おう、話はそんだけ。じゃあな勇祐。』
ポンと肩を叩いて
教室に入って行った男の名は、
『ねー崇臣、今日みんなで遊び行かない?』
『パス。おれ先約あるから。』
『えぇーまたぁ?!いつになったら、私らとデートしてくれんのよぉ!』
『まーまー、そう鵜川ばっかに群れんなよ。オレならいつでもデートしてやるぜ〜?』
『ばーか、崇臣がいいのー!』
鵜川 崇臣(うかわ たかおみ)
眉目秀麗な出で立ちと、華のある存在感。女にモテるのが日課のような奴の周りは、いつだって派手で騒がしい。