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文句言いっこなしの三重奏
第12章 ソナチネ


『んーとぉ…それっていつか、勇くんが四つ葉のクローバーを見つけてきてくれるってことだよね?』

『…はは、そーいうこと。』

『じゃあ、あたしも頑張るね?』

『え?』

『あたしも勇くんには笑って欲しいもん。だからあたし、明日からも四つ葉のクローバー探してみるよ!』

『…何か、話がややこしくなってるな(笑)』


男女の壁を感じた、小5の春のこと。
僕と崇臣が男で、ほのりが女だってこと。
僕は無力で、今は崇臣に勝てないってこと。
強く強く身に染みた、小5の春のこと。


『やっぱり、ほのに比喩は難しかったかぁ…』

『そんなに難しくないよ、きっと!あたし頑張るから、四つ葉を見つけたら勇くんにあげるからね!…あ。でも、仲間外れはいけないから、崇くんの分も見つけるね!』

『プハッ…もう、むちゃくちゃだな(笑)』


大切な約束を交わしたこの日を、僕は忘れない。


それはゲームや勝負ごと以外で初めて感じた、崇臣には絶対負けたくないって感情。
今も胸に燃え続けてる感情…


それに気づいた春だった。




(第12章 ソナチネ)
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