この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
文句言いっこなしの三重奏
第12章 ソナチネ
『ほの、約束するよ。』
『…?』
『今日、二人で四つ葉を探したこと…僕は忘れないから。これからはどんなことがあっても、ほのに辛い思いはさせない。泣かせたりしない。僕がほのを笑顔にするから。』
今は三つ葉でいい。
だけどほのり、僕は男だから。
それからほのりは、僕の一番大切な女の子だから。
『あたしを、笑顔に…?』
『うん。三つ葉もいいけどさ…もしも僕が四つ葉を見つけたら、ほのはもっと喜んでくれるだろ?』
『うん、もちろん!』
『今日は見つけらんなかったけどね…いつか、あげる。崇臣でもできないような幸せな気持ちに…いつか、僕がしてあげるから。』
いつかほのりを、
本当に守れるような男になりたい。
いや、絶対。なってみせるよ。