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文句言いっこなしの三重奏
第1章 〜音出し〜
とある一軒家。男子高校生の部屋にて。
三人分の教科書とノートが広げられた、ローテーブルのすぐ脇で。ベッドを背に座った少女が、困ったように呟いた。
◇1『だって宿題が…やっ、
だめ…あっ、ああんっ…!』
◆2『な?
下のお口はもう、びしょびしょだろ?』
◆3『ね、シよう?
僕らもう、宿題どころじゃないよ…』
困惑の呟きなど何のその。追い詰めた少女ごとベッドへ乗り上げ、性急に覆いかぶさった二つの影。逃すまいと左右から迫る少年達は、慣れた手つきでブレザーの制服を乱してゆく。
◆3『上のお口は
僕が、可愛がってあげる…』
言うなり少女の唇を奪った、黒髪の少年。
すっかりはだけた胸元に手を滑らせ、ほどよく膨らんだ双丘をすくい上げる。優しく揉みしだき、柔らかでハリのある質感を堪能すれば。包みこむ掌の中、眠りから覚めた桃色の蕾が、少しずつ輪郭を露わし始める。緩やかで曖昧だった境界線が、キュッと縮こまり、見事に起きあがる丘の蕾。音もないその主張は、小ぶりで愛らしく、そして…
淫らで美しい。
すぐにでも弾き倒したい…!
たぎる衝動を必死に抑えこみ、少年はただ、桃色の外周をくるりとなぞった。
◇1『はあっ…!』
じりっ…と、半端な刺激に襲われて。少女はしなり、硬く尖った切っ先を突き出した。
けれども、どうして。少年はそこへ触れようとはしない。
くるり、くるり…
ほんの短い円周を、じっくりなぞるだけの指先は。ひどく少女をもったいつけて。
◇1『はぁ、あぁん…っ』
焦れた吐息が
あやされては、口づけに消えてゆく。