この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
文句言いっこなしの三重奏
第3章 前奏曲


『…原先輩!』


全体のミーティングも終わり。片付けを終えた部員達が、道場から部室へ、次々と移動していく中。僕は、後ろ姿の先輩を呼び止めた。


『あの、今日はすみませんでした。僕のせいで、みんなに迷惑をかけてしまって…』


本当は、一番謝らないといけないのは団体戦のメンバーだけど。帰り際、『気にするな』と岡田先輩の方から声をかけられ、続けて他のメンバーからも同じ言葉を受け…かえって謝罪らしい謝罪ができなかった。


『…岡田くん、道場を出る前、英くんに何て声をかけて行ったの?』

『え、あ、ええっと…、今日のことは気にしなくていいからって。こういう日は、さっさと寝るに限るから…』


ここで、詰まる。
いや、ホント。この先は、女子に言うような台詞じゃなかった…。


『「限るから」…?』

『いや、えっと…と、「とにかく早く寝ろ」って…』


…簡略。
危ない危ない。礼儀作法に厳しい弓道部の中でも、取り分け厳しいのが原先輩だ。変な言葉遣いでも平気で渡り合ってるのなんて、部内でも主将の岡田先輩だけ。普通の部員が礼儀を欠けば、どんなお説教が待っているか分かったもんじゃない。



/236ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ