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文句言いっこなしの三重奏
第5章 二重奏


『ハァ…ハァ…ッ…』


大きく肩で息をする僕と、恍惚に蕩けたほのり。しばらく無言で見つめ合った後、どちらからともなくキスをした。


『ごめん、顔に飛んじゃったな…』


頬にかかった精液を、そっと拭う。親指で掬い取れる程のそれは生温かで、生臭くて、なまじ弾力があって…気色悪い。空いた方の手で、ティッシュを探していると…


ちゅ。


親指ごと、吸い込まれた。


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