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文句言いっこなしの三重奏
第5章 二重奏


『…そう睨むなって、勇祐。こっちは好意で教えてやったんだぞ。』


分かってるさ、僕だって。
ほのりの家が門限に厳しいことは。
だけど…


『生憎、シャワーしてる時間はないぜ?これでもギリギリまで楽しませてやったんだ。…感謝しろよな、勇祐?』


幻想から覚めると、いつも思う。
どうしてなんだろうって。


『…先に下で待ってるよ、ほのり。』

『うん、急ぐね!』

『じゃーおれ、着替え手伝ってやろっか。ほのり、こっち向〜いて♪』

『ひえっ///だ、大丈夫ぅ…』

『行くぞ、崇臣!』


どうして僕らは三人なんだろう。


何で


二人になれないんだろう…




(第5章 二重奏)
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