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思い出のアルバム
第11章 俺はそんな男じゃない
「やっばーーーーい!!超テンションあがるーー!!」
文化祭にやってきた夏奈は、ほんとハイテンションだ。
元々、有名大学な上、イケメンコンテストなるものをやってて、テレビでよく取り上げられる影響もあるのか、凄い人で賑わっていた。
こりゃ修ちゃんと偶然会うのは不可能だな……
【今着きました。時間あったら相手してくださいね】
サークルで出し物すると言っていたし、夏奈も居るから無理しなくていいと言っておいた。
どっちにしろ夜はお邪魔するし。
「沙織!!あっち行こうよ!!」
夏奈に腕を引かれ連れ回される1日が始まった。
「いやーー!!やっぱりイケメンだらけだわぁ!!さすが東京!!」
色々な所に回るたび、必ずイケメンを見つけ、怖じ気つく事なく話かける夏奈。
この性格はほんと凄いと思う。
少し人気のない静かなベンチに腰を下ろし、少し休憩をする。
「そういえば先輩から連絡来た?」
「うん。自分の担当時間終わったから、ここに来るって」
今居る場所を伝えたらすぐ来れる所に居たらしい。
すると遠くから
「だから私も修司と一緒に回りたいー!!」
と声が聞こえて、夏奈と共に視線を向ける。
「お前、いい加減にしてくれ。彼女との時間邪魔すんなよ…」
よく見ると、見覚えのある……
あぁ!!あの夏の胸チラ女!!
まだ修ちゃんにつきまとってたのか……。
「えーじゃぁ私との時間はー?明日一緒に回ってくれるって約束…ちゃんと守ってくれる?」
「そんな約束した覚えないから」
相変わらずその女に見向きもせずこちらへ歩いてくる。
「あーあーあー。何あの女……性格最悪だな。一瞬でわかる」
「でしょ?」
高校生にそう思われる女…逆に可哀想なくらい。
しかし夏奈は一言
「でもスタイルはいいね……1回ならヤってみたい女…かな。先輩も…あれだけカッコイイ事言ってたけど、上手く隠されたらわかんないね」
意地悪で言ったのか、本気で心配して言ったのか。
あれだけ気にしなかった事を急に意識してしまった。
今日たくさんのキレイな人見たからか……
あの女も……見た目はキレイだ。
自分と全然違う……
「お待たせ!!」
修ちゃん……私はあなたに釣り合ってますか?