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思い出のアルバム
第12章 クリスマスデート
人混みでもう彼女が見えなくなったのか…
やっと修ちゃんが私に向き直る。
「…行こっか」
それだけ言って歩き出す。
……何も教えてくれないの?
つまり……聞くなって事なの?
わからないよ…。
とりあえず、修ちゃんに手を引かれるまま後についていった。
着いた先は、ホテルのレストランだった。
学生には到底来れなそうな所…
だから、修ちゃんいつもより大人っぽい格好してたのかな?
ウエイターにエスコートされ、夜景の見えるテーブル席へ案内された。
「うわー!!キレイ……」
思わずその夜景を見て、声を出してしまった。
「本当だな……」
そんな素敵な席に腰掛けた。
「実は、この前の論文のご褒美で、教授に食事券をもらったんだ。まさかクリスマスにも使えるなんて思わなかったよ…」
なるほど!!
でも凄い嬉しいサプライズ!!
テーブルマナーを親から教えられてて良かった…
久しぶりに親に感謝!!
そうして素敵な場所で、とても美味しいご飯を味わった。
だけど……
たまに修ちゃんは上の空…
何度か話聞いてない事があって……
その度に、あの女の人を考えているんだと
実感させられた……。