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思い出のアルバム
第15章 気持ちの浮つき
気付いたら保健室で寝ていた。
アイスノンがひんやり気持ち良い……
上半身を起こし、周りを見るが誰もいなそうだ。
土曜日だから保健の先生もいないのか…。
枕元に飲み物が置いてあったので、ちゃっかり頂く。
部活もそろそろ終わる時間かな……。
ガラガラーーーーーーーー
「あー起きてんじゃん、大丈夫?」
「いきなり倒れるから……やっぱり顔色悪かったの勘違いじゃなかったんだ!!」
夏奈と由美が来てくれた。
「ごめん……面倒かけて…」
「そんな事気にしなくていいよ。由美が言うとおり具合でも悪かった?」
「そんなつもりないんだけど……多分、ちょっと寝不足だったせいだよ……」
そう。
気にしないようにしてても
やっぱり修ちゃんの事が頭から抜けなくて
なんか調子が狂う……。
最近は慣れたけど……。
「じゃぁさ!!体調戻ったら、合コンしよ!!コーチにお願いしたんだー」
夏奈……と由美は呆れている。
「1回他の男みればさ、また先輩の良さがわかるかもしれないし、先輩より良いのいるかもしれないじゃん!!」
「ふふふ……そうだね。ありがと夏奈…」
どうにか元気つけようとしてくれる…その気持ちが嬉しかった。
「おー、大丈夫か?」
ガラガラとドアが開くと同時に、コーチが様子を見に来てくれた。
「大丈夫です。ご迷惑おかけしました…」
「今日、俺送ってくから、荷物用意して」
夏奈が“ズルい!!”と言わんばかりの顔して見てるのが怖い。
それより、調子は本当に大丈夫だった。
「いえ……ゆっくり休んだので大丈夫です。お気持ちだけで……」
「ダメ。一応、俺にも監督責任あるから」
とか何とか言われて、結局送ってもらうことになった。