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思い出のアルバム
第4章 初めて尽くし
「なるほどねー。あの後そんな展開になったんだ。もぉ幸せいっぱいだねぇ沙織」
部活中の合間に、由美に昨日の事を報告する。
「まぁ、せいぜい嫌われないように頑張りなよ」
「うん。結局、彼女の存在聞けなかったけどね…」
「まぁ2股かける人には見えないし…大丈夫なんじゃん?彼女になったんだから堂々としなさいな」
「はいッッ」
そして6月の梅雨時期なのに暑い中、部活に励んだ。
「沙織どうする?いつもんとこ行く?」
今日は土曜日。午前中で部活も終わり、ご飯を食べて帰るか聞かれる。
「あ…たし……今日パス!!」
携帯をチェックして答える。
【今日部活?俺の事避けたの悪いと思ってんなら今日ちょっと付き合って】
先輩からメールが入っていた。
急いで返信する。
【俺も今終わったから駅で待ってるよ。着いたら連絡して】
思わず顔がニヤけるーー!!
初デートだッッ!!
「由美!!脇シュー貸して!!」
制汗剤で汗臭いのを少しでも抑える。
あーいきなりだから、何も準備してない。
夏奈が紺ソとマスカラを貸してくれる。
「少しでもオシャレしなよ。デートなんだから」
普段、化粧なんてしないから手付きがぎこちない。
夏奈に手伝ってもらって何とか仕上げて駅に向かう。
駅に着いてトイレに駆け込み、靴下を履き替えて準備完了!!
先輩に着いたとメールする。
【西改札出たトコにいるから】
ドキドキしながら向かった。