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思い出のアルバム
第6章 合コン?!
文化祭からまた数日過ぎ、季節はだんだん寒さが増してきた頃
「お願い!!どうしても人数足りないの!!」
夏奈に両手を合わされお願いされている。
「先輩にはあたしからお願いするし!!」
由美も同様な姿である。朝から2人はずーーーっとこんな感じだ。
どうやら今度の土曜日の部活終わりに、違うクラスの子と合コンするらしい。
その人数が足りないので、沙織にお声がかかったのだ。
もちろん、沙織はこの前嫉妬された事もあり気が乗らない。
が、いつも助けられている友達の頼みも断れはしなかった。
「先輩がいいって言ったらね!!」
そう返事をするしか出来なかった。
「いいよ。でも夕方までに帰る約束ね」
「ありがとうございます!!沙織の事は、ちゃんと見守ってますから!!」
この前、嫉妬に狂ってたのに、返ってきた言葉はまさかのOKだった。
朝の通学電車で、直談判した由美は大喜びしている。
「修ちゃん…いいの?」
思わず尋ねる。
「ん?だって困ってるって言うし、沙織の事信用してるから。そのかわり…心配させるんだから後でちゃんと俺のケアしてね…」
耳元でそっと言われて朝から顔が真っ赤になる。
俺のケアって…何させられるんだろ。
合コンよりも、そっちが気になって仕方なかった。