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思い出のアルバム
第2章 一目惚れ
駐輪場にチャリを停め、改札へ向かう。
その歩道から駅のホームが見える。
「今日もいたッッ!!」
毎朝同じ時間の同じ電車
1番前の車両が停まるあたり
街灯の右横
いつも同じ場所で電車を待つ彼の姿。
彼の後ろ姿を見つけると、改札へ向かう足取りも早くなる。
改札を抜け、先頭車両の方向を目指す。
・・・居た!!
彼の前を通り過ぎ
約1メートル先辺りで電車を待つ。
彼の存在に気づいてからの定位置になった。
私は、3つ先の主要駅で乗り換えるが
彼は改札へ向かう。
だからきっとT高かN高。
学ラン姿だからその2校に絞れる。
その3年生。
この前、朝の満員電車で上手く彼の後ろになり
友達と受験について話してるのが耳に入った。
名前はしゅうじ。
その時、彼の友達がそう呼んでいた。
身長は高い。
私が167センチあるが、その私の目線に彼の肩があった。
おそらく170後半~180前半だろう。
見た目サッカー部。
細身だが、肩幅はしっかりあった。
いつも右肩から斜め背中辺りに鞄を背負っている。
靴はローファー。でも、絶対サッカー部!!
勘だけど。
それしか知らない。
ただ・・・
友達と話してるときの
あなたの笑顔に一目惚れした。