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キセイジジツ
第14章 訪問
それから互いの体の汚れをティッシュやタオルで拭い取ってから床やソファーに目をやると、床には小さな水溜まり、ソファーには大きな染みが出来ていた。
「ごめんなさい……」
床に膝をついてタオルで処理してくれている長田に申し訳なさを感じながら頭を下げると、ははっと軽く笑う声が聞こえる。
「いーってば。床は拭けばいいし、ソファーはカバーを洗えば済むしね。てなわけで、カバー外すの手伝ってくれるかな」
それでも悪い事をしたのは確かで、長田がソファーから丁寧にカバーを外していくのを手伝う。
思ったよりカバーは分厚くてしっかりとした生地だった。
「ほら無事だったでしょ」
さらされたソファーの部分はほとんど濡れてはいなくて私は安堵のため息を吐いた。
「よかったです」
「でも、次オシッコ出そうな時は先に言ってくれると助かるな。俺にも心の準備が必要だから」
「あ……そうですよね。万が一、かかってしまうと汚いですから、そうしますね」
ソファーや床はもちろんだが、長田の体にまでひっかけてしまったのが心苦しい。
そう思って長田の様子をうかがうと満面の笑みが返された。
「いや、むしろその逆。出てくるところを目の前で観察したいから出る時はちゃんと教えてね」
ーーーまじか……その顔はまじなのか……。
昨日も思ったが長田は変態だ。
それも恥ずかしがる事をしない自信に満ちあふれたようなレベルだ。
「いや……それは」
「次は俺のベッド行くよ~」
返事の続きを待たずに長田は私の手を引いて居間から出ると、真っ直ぐ自室へと向かう。
ーーーそうだった!
かなりの絶倫ぶりを思い出して身が震える。
「ちょっ、恭介さんっ!」
名前を呼ばれた事に反応したのか声色から私の焦りに気づいたのか分からないけれど、その横顔は確かにニヤリ顔をしていて。
「今日は寝かせないよ」
チラッとこちらへ向ける妖艶な表情が私の言葉を詰まらせた。
「……明日から何日か会えないから、俺の体の感覚をゆうりの体にたっぷり染み込ませないとね」
ーーー染み込ませる?
「"ドキッ!いつ出ちゃうか分からないけど、チンコ挿れたままで過ごしてみよう!ゲーム"してみようよ」
ーーーネーミングセンス……いやいやいや!
「それは無理ですっ!」
必死な抵抗も虚しく、私の体はベッドへと流れるように倒された。