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夢のその先…
第11章 別離と出逢い……

瑞恵は朝陽の前に立つと
深々と頭を下げた
「母さんの最後を看取って下さって
本当に…本当に…ありがとうございました…」
泣きながら…瑞恵は頭を下げた
朝陽は何も言わず…
頭を下げ返した
瑞恵は顔を上げると
「朝陽?」と呼び掛けた
朝陽は…少し躊躇して
「はい。」と返した
瑞恵は朝陽の前まで行き
我が子を抱き締めた
「朝陽…朝陽…」
朝陽を抱き締める…母の腕が震えていた
朝陽も親になり…瑞恵の気持ちが痛いほど解った
「母さん…ごめん…」
朝陽は瑞恵に謝った
瑞恵は朝陽を離すと…
朝陽を心配そうに見上げる…
和哉に目を止めた

