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夢のその先…
第11章 別離と出逢い……

朝陽は瑞恵に一礼すると
「ばぁちゃんの葬儀の喪主は私が勤めさせて戴きます」と告知した
瑞恵は…そう…と頷いた
「母さんが葬儀の日……
朝陽に逢わせるって言ってた…
そう言う事だったのね」
「ごめんなさい…母さん」
瑞恵は朝陽の頬を撫で
「私には…言えなかった?」
と、淋しげに…問い掛けられた
朝陽は首をふった
「母さん…」
「こんな大きな孫がいたなんて…
知らなかった…知らない時間が勿体ない」
瑞恵はそう言い朝陽を抱き締めた
「母さんが私の変わりに守ってくれた
これからは…私が守らせてもらうね」
幸枝が、守り抜いてくれた朝陽と和哉を
これからは…瑞恵も守ると…心に決めた

