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夢のその先…
第15章 不穏な動き

「和哉、暖めてくれたのか?」
「今日の俺はカイロをはってるかんな!」
だから、ぬくぬくだぞ!
と和哉が匡哉に抱き着く
「ありがとう…和哉。
凄く暖かいよ」
子供の体温は高い
その上カイロをはってたら…
暖かくない筈などない
優しい温もりが…匡哉を包む
優しい温もりが…匡哉の心を溶かす
「和哉は寒くないのかい?」
「俺は慣れてる
産まれた時から寒いからな…
慣れるしかねぇ」
和哉の物言いに…匡哉は笑った
そりゃぁ…そうだ
この街で生まれ育った和哉だから…
生まれた時から、この寒さだ
慣れるしかないのは解る
匡哉は、ハハハッと笑い………
手にしたマフラーを和哉の首に巻いた
「返さなくて良いからね」
ぐるぐるに首に巻き、リボンで結ぶ
モスグリーンのマフラーは和哉に似合っていた
匡哉に一番似合う色だった

