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夢のその先…
第15章 不穏な動き


「返さないと匡哉先生が風邪引くから返す」

匡哉を心配する姿に…

匡哉は救われる

「先生は強いんだ」

匡哉は和哉に強いんだアピールをする

だが、言ってる側から…くしゃみが出て

和哉は仕方ないなぁ…と、カイロを剥がし

匡哉のお腹にペタッとはった

「先生、そんな薄着だと風邪引く」

「そうだな。そう言えば寒いかも…」

匡哉は苦笑して…寒いと白状した

「職員室に戻った方が良い!
外に出る時は厚着をしねぇと……
風邪引くからな」

朝陽が何時も言ってる言葉を

そっくりそのまま匡哉に贈る

「職員室に戻るよ」

「じゃあ、また明日!
さよなら先生!」

和哉が笑って手をふった

匡哉も「また明日…」と笑って手をふった

駆けて行く和哉を

匡哉はずっと見送っていた


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