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夢のその先…
第16章 宝物


匡哉にマフラーをしてもらい

ぬくぬくの和哉はご機嫌だった

家に帰ると、玄関は鍵が閉まっていた

朝陽はまだ帰宅していなかった

和哉は鞄から鍵を取り出すと、玄関の鍵を開けドアを開けた

学校が始まると、朝陽は帰りが遅くなる日がある

翌日の支度と献立を、PCを使ってやらなきゃいけないから

そんな時は遅くなる

そんな時の和哉は、朝陽が帰って来ても寒くない様にと

こたつとホットカーペットのスイッチを入れる

本当なら…ストーブとか着けて…外から帰ってくる朝陽を暖めたい

でも、子供が火を使うのは危ないから…って

朝陽が言うからストーブはつけられない

こたつとホットカーペットのスイッチを入れて

朝陽が帰って来たら、暖めてやりたい

そんな想いで和哉はスイッチを入れた

部屋の掃除は出来る様になった

茶碗も洗える様になった

カレー位なら…出来ない事はない

和哉は朝陽を手伝い

朝陽を楽にしてやりたくて仕方がなかった

大人になったら…

母ちゃんにらくをさせてやるんだ!

和哉の願いは…

母を気遣う事ばかり



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