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夢のその先…
第18章 命

オペ室の前のベンチに座る
握り締める…その手は震えて…
儚く見えるのに…
朝陽は気丈に取り乱す事なく…
祈る
「ひなちゃん…」
匡哉は朝陽を呼んだ
「和哉は大丈夫!
今まで怪我も大きな病気もしたことないの
だから…今度もケロッと直ぐ治る」
そう信じたいから…
言葉にする
朝陽の願いにも似た…
言葉に…匡哉は謝った
「謝らないで!
謝られたら…和哉がした事が無駄になる!」
母と言うのは…
こんなに強く
こんなに神聖な…生き物なのか…
と、朝陽を眩しそうに見つめた

