この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢のその先…
第18章 命
「ひなちゃん…ありがとう」
匡哉がお礼を言うのを、朝陽は何も言わず受け止めた
そこへ救急隊員がやって来て
「ご連絡を入れる親族の方は?」
と問い掛けた
康孝や瑞枝に…
心配はかけたくない…
容態が落ち着いてから…
朝陽は…そう想った
なのに通り掛かった看護婦が
「鈴木さんは、入院してらしたご家族がいらっしゃったので
家族の連絡カードからご家族に連絡はいれておきました!」
と、救急隊員に返した
朝陽は…何処までも…皮肉なのね…
と、教えなくても良いのに…
と呟いて…瞳を閉じた